2期空港島の用地造成は大型振動ローラを用い薄層(1層あたりの締固め厚さ約60㎝)で転圧を行なう「転圧締固め工法」により地盤造成が行なわれています。転圧締固め工法は振動ローラのローラ(振動軸)内のおもりを回転させて振動力を得ながら、自重と振動の効果により効率的に土を締固める方法で、綿密な品質管理のもと、締固め強度が均一かつ強固という特性があります。
2期滑走路・誘導路のアスファルト舗装設計には、この地盤特性を最大限に活かし、合理性、経済性を高めた設計方法を採用しています。
本格的な舗装を行なう前に、2期空港島の造成地盤上に様々な舗装構造をもつサーキット状の試験走行路を設け、そこにジャンボジェット機と同じ荷重を持つ原型走行車を1万5千回以上周回させ、地盤の耐久性や舗装構造の安定性を確認するためのデータを取得しました。
そのデータを元に、破壊基準等の妥当性を確認しながら、舗装部分を支える地盤の品質を適切に評価し、舗装構造の設計に反映させました。
その結果、同程度の利用条件である1期の舗装と比較して舗装の厚さを約1/2とする経済的な断面を設定することができました。