Kansai Airports


関西国際空港
測定方法

航空機騒音測定方法について

常時測定局は、下図の航空機騒音自動測定装置を測定地点に設置し、航空機騒音を常時測定しています。定点測定は自動測定装置を1週間測定地点に設置し航空機騒音を測定しています。


【常時測定局(貝塚市二色)】

【自動測定装置(定点測定用)】

精密騒音計

騒音計は屋外のマイクを直結し、常に騒音を監視しています。

航空機接近検知識別装置

航空機が発する電波を受信します。また、その電波の強弱で航空機の存在を判定します。

航空機騒音自動測定装置

精密騒音計や航空機接近検知識別装置のデータを記録します。

実音収録装置

ある一定以上の大きさの騒音を録音し、その騒音が航空機の音であるかどうか、実際に中央局で聞くことができます。

通信機器

中央局とインターネット回線で接続されています。測定機が測定した騒音データは1日毎に自動で中央局に集められます。

バックアップ電源装置

緊急の停電があった場合、一定の時間、自動測定器に電力を供給します。停電が回復した時点で通常電源に自動的に切り替わります。

航空機騒音自動測定の流れ
  • 常に環境騒音を測定しています。
  • 航空機識別装置が航空機から発せられる信号を受信し、かつ環境騒音(暗騒音)から一定レベル以上の騒音が一定時間以上継続して発生した場合、その騒音を航空機騒音として記録・保存します。
  • 保存された実音や騒音レベルなどのデータは、環境センター中央局で航空機騒音の確定処理を経たのち各種解析が行われます。
  • 暗騒音とは、飛行機が飛んでいない時の測定地点周辺の騒音値のことです。

Lden

Ldenは、時間帯補正等価騒音レベルのことで、航空機の騒音(最大騒音レベルが暗騒音より10db以上大きいもの)のエネルギー量について昼間、夕方、夜間・早朝の時間帯別に重み付けを行って一日の平均を算出する評価量です。計算式は次のとおりです。

LAEは単発に発生した航空機騒音のエネルギーと等しい一秒間継続する定常騒音のレベルです。

i、j及びkはそれぞれ昼間、夕方、夜間の時間帯に発生した単発騒音を表し、LAE,di、LAE,ej、 LAE,nkはそれぞれの時間帯でのi番目、j番目、k番目の単発騒音暴露レベル、T0は基準の時間1秒、Tは観測一日の時間86400秒です。

時間帯区分 時間帯
昼間 d 7:00~19:00
夕方 e 19:00~22:00
夜間 n 0:00~7:00/22:00~24:00

航空機騒音に係る環境基準

地域の類型をあてはめる地域は、都道府県知事が指定します。

地域の類型 基準値(Lden)
I 57デシベル以下
II 62デシベル以下

注:
Iをあてはめる地域は専ら住居の用に供される地域です。
IIをあてはめる地域は、I以外の地域であって通常の生活を保全する必要がある地域です。


関西エアポート株式会社は、2016年4月1日より関西国際空港および大阪国際空港の運営権を継承しました。それ以前の運営に関する記事・資料には、当時の運営会社である新関西国際空港株式会社(現:空港所有者)名が記載されていることがありますのでご了承ください。