関西エアポート株式会社は、関西国際空港島護岸の藻場におけるCO2吸収効果が認められ、新たにJブルークレジット*認証を取得したことをお知らせします。
生物の作用によって海に貯留された炭素は「ブルーカーボン」と呼ばれ、CO2 の新たな吸収源として注目されています。関西国際空港島では、護岸の大部分に「緩傾斜石積護岸」を採用し、海藻の種付けや保護・育成、モニタリング調査などを通して長年にわたり豊かな藻場環境の創造に取り組んできました。近年では、保護ネットを用いた海藻の保護や、次世代を担う幼体の着生を促す新しい基盤の設置などの新しい取り組みにも積極的にチャレンジすることで、安定した藻場環境の維持・育成に努めています。
2025年3月の当社実施調査において、空港島周辺護岸に広がる藻場面積が66haに達し、そこには合計58種類の海藻が生育していることを確認しました。継続的な取り組みの効果もあり、藻場面積は前回調査時(2022年)から約2割増加し、過去最大規模を記録しています。また、藻場は豊かな生態系を育む場として機能しており、空港島護岸ではキジハタやコブダイをはじめとする様々な魚介類も確認されています。
今回のJブルークレジット認証では、最新の藻場の観察面積に加え、ワカメをはじめとする大型海藻だけでなく小型海藻の基礎データを収集することで、多種多様な海藻が生育する藻場のCO2吸収量をより精緻に評価した結果、前回よりも多くのCO2吸収効果が認められました。
関西エアポートグループでは、温室効果ガスの排出量を 2050 年までに実質ゼロ、また、自然との共生(健全な生態系確保への貢献)をするという長期ビジョン目標を実現するため、環境負荷低減に向けたあらゆる取り組みを推進してまいります。
* JBE(ジャパンブルーエコノミー技術研究組合)が認証・発行し、管理するクレジット。JBE から独立した第三者委員会による審査・検証を経て認証・発行される。ジャパンブルーエコノミー技術研究組合
●認証結果(令和7年度(2025年度)第3回Jブルークレジット認証・発行)
クレジット認証対象吸収量 103.2 [t-CO2] 対象期間 2017年度~2021年度(5か年)